最近はスマホのカメラも高性能になってきてビデオカメラとしても十分に使える画質になりました。
Smooth-Qはそんなスマホ動画を更に綺麗に見やすくする為のビデオスタビライザー。
小型軽量のスマホ用スタビライザーの実力とは?
購入してから毎日という訳ではありませんが結構使っています。
結論から言うと簡単に手ブレの少ない滑らかな映像が撮れて大満足しています。
長くなるので項目別に分けています。
すぐ下の購入の経緯は直接商品については書いていませんのでお忙しい方は読み飛ばしてください。
購入の経緯
私がNHKの「世界ふれあい街歩き」などを見てブレのない安定した映像に憧れたのがもう6~7年前でしょうか。
私なりに色々と調べ、あの映像はカメラだけでは出来ないものだと知りました。
この番組の場合は本格的なスタビライザーという機器をカメラマンが体に装着しているから出来る映像。
カメラだけであそこまでブレを少なく撮ろうとしても無理です。
その後民生用のスタビライザーの類(ステディカム)が割りと一般的になってきました。
そこで私もその流れで素人ながら買ってみました。
振り子というかヤジロベーというか、カメラのバランスを取ってやってブレを少なくするものです。
これは使用前にちゃんとバランスを取ればそこそこにヌルヌルとした滑らかな動画を撮る事が可能です。
ただし! その設定がとんでもなく面倒で時間もかかります。
このバランスというのはただ取るだけじゃなくカウンターバランスというのを取らないといけないので、これを何度も何度も試しながら微調整してあわせていくわけです。
屋外で気軽にできるものではなく、一度位置合わせをしたらそのまま動かすなってくらいに面倒なものでした。
時は流れて昨今ではこういった電子ジンバルというのが色々と出てきました。
軽く、片手で運用が出来、設定もそれほどシビアでない。
誰でも簡単にヌルヌル動画が撮れる時代になったと思います。
内容物
電子ジンバル本体、充電用USBケーブル、専用ケース、ストラップ、取扱説明書です。
専用ケースは中がジンバルの形にくり抜かれているのでちゃんと固定して持ち運びが出来ます。
価格
スタビライザーとして、また電子ジンバルとしてみても破格の安さだと思います。
上は数十万が当たり前だった世界に安価な電子ジンバルが登場して話題になった時も軽く3~4万以上はしていました。
しかしsmooth-Qはそれよりかなり安い価格です。
この値段でも撮った映像は間違いなく見違えます。
ただそれでも映像を安定させるために1万以上の出費は大金だと感じる方も多いと思います。
でも撮れた映像を見たら無駄な買い物という意識は全くありません。
サイズ・重量
サイズは女性が片手でも充分持てる大きさです。
重さもジンバル単体で500gを切る軽さです。スマホなどを付けても軽い方です。
デザインは飾りっ気こそありませんが、必要以上のものが付いていない機能美のようなものを感じます。
バッテリー
ジンバルを電子制御するのでバッテリーを積んでいます。
このバッテリーがいい持ちをしてくれます。なかなか残量表示が減りません。
このバッテリーはそれだけじゃなくスマホ側に給電までできるのでモバイルバッテリーとしても機能します。
ジンバル自体への充電もモバイルバッテリーから出来るのでバッテリー切れの心配はないと思います。
設定
設定が簡単、ここがまず利点です。
基本的にはスマホを装着してある程度左右のバランスを取って電源を入れるだけです。
バランスは勝手に取ってくれますが最初にバランス調整するのは軸に負担をかけないためです。
なるべくバランスが取れていると電力の消費抑えられるとの事。
スマホアプリを入れる事でもっと細かく各種設定が出来ます。
たとえば各部微調整やパンやチルトのスムースさ、動き方など自分の好みで変更出来ます。
スマホアプリはAndroidとiOS両方あります。
自分で微調整しなくてもチュートリアル(画面)に従って簡単にジンバルの調整が出来るモードもあります。
操作方法
説明書が完全英語表記なので自分なりに使ってわかった操作方法を記載します。
・電源のオンオフは録画ボタン長押しです。
・モードボタンを使って各モードへの切り替えを行います。(以下に表記した各モード名は勝手に付けました。)
1.チルト固定モード(規定モード)
電源投入後はこのモードから始まります。
上下の動き(チルト)が固定されパンは滑らかに追従します。
一番使いやすい便利なモードで恐らく殆どの人が最も使うモードです。
コントローラー操作ではチルト操作が出来ます。
2.完全固定モード
グリップを上下左右どこに動かそうとカメラの向きは変わりません。
グリグリ動かしてもカメラは最初の方向を維持し続けます。
カメラの方向を変える時はコントローラーで行います。
3.全方位モード
上下左右向けた方向に滑らかにカメラが追従するモードです。
色々な方向と撮りたいけどカメラのブレは抑えたい、そんな場合に有効です。
コントローラーではカメラのロール操作が出来ます。
1と2はシングルクリックで切り替え、3へはダブルクリックで切り替えです。3から1や2に戻る時はシングルクリックです。
慣れればシングルとダブルの使い分けでモード切り替えが可能なので瞬時に出来るようになります。
また1と3でモードボタンを3回押すとカメラが反転して自撮りモードになります。
電源を入れたままスマホの微調整をしたい時などはモードボタン長押しで電子ジンバル機能がオフになるので覚えておくと便利です。
復帰はやはりモードボタン長押しです。
操作感
操作していると明らかに揺れの少ない映像が撮れているのがわかります。
特に左右パン方向のブレや前後チルト方向の揺れはかなり抑えられてヌルヌルとした映像が撮れます。
上下の揺れは拾いやすいのですが、普通に歩いても殆ど気にならないレベルです。
スタビライザーの基本動作であるすり足気味に歩くを実践すればより滑らかな動画になります。
その他
本体の底面、グリップの底に三脚穴があります。
これが便利で、ここにミニ三脚でも付けると安定して置くことが出来ます。
また一脚などに装着しての運用も簡単で、高い位置からの撮影などにも使えます。
まとめ
この価格でちゃんと電子ジンバルとして機能しているのがまず凄いです。
数年前までプロが何百万とかけていた映像が手に届くようになったというのは凄い進歩です。
しかも軽くてバッテリーもよく持ちます。
Zhiyunというメーカーは日本では馴染みが薄いかもしれませんが、既に何種類もの電子ジンバルをリリースしている実績のある会社です。
専用アプリもファームウェアも調整ツールもホームページでちゃんと公開・更新されているので安心して使うことが出来ます。