【今更かよ】平成最後のEOS 5Dレビュー【初代】

【今更かよ】平成最後のEOS 5Dレビュー【初代】

中古で一眼レフカメラを買いました。

おそらくこのカメラを平成最後にレビューする人じゃないかなぁw

平成最後に買ったカメラ

カメラを趣味にして10年くらいになります。
その間、買ったり売ったりを繰り返して来ましたが、平成最後に買ったカメラがこれ。
Canon EOS 5D
Mark2とか3とか4じゃないですよ。
何もついていない初代です。
そりゃもう古いカメラです。
どれだけ古いかというと発売日が平成17年、西暦だと2005年という古さ。
今から14年も前のカメラです。
カメラもデジタルになって家電となりましたから冷蔵庫や洗濯機と同じと考えるとこれがどれだけ古いかわかるでしょう。

買った理由

安かったからw
こんなに安いフルサイズ機ないですよ。
新品なんてないからもちろん中古。
10年以上経ってるから外装状態も良くない。
でも写真撮れればいい、という判断ならいくらでもあります。
私はフリマアプリで最近まで使っていたというものを2万円しない価格で購入しました。

購入時の注意点

決して万人におすすめできるカメラではありません。
まず第一にメーカー修理期間が終了している。
つまりCanonでは直せないという事。
そして機能的に現代のカメラよりかなり見劣りする。
具体的には液晶画面が低画素で使い物にならない、画面を見ながら撮影ができない、ISO上限オートがなかったり、高感度に弱いなどなど。
操作系は現代のEOSにも通じるものがあるのでいいとしても各部の機能はそりゃもう時代を感じるものです。
なので初心者におすすめできません。ただこれを買えば撮影の仕組みは嫌でもわかると思いますw

じゃ、何がいいの?

そりゃもうフルサイズという事ですね。
フルサイズというのはAPS-Cやm4/3よりセンサーが断然大きい。
センサーの大きさは写真に立体感を与えてくれ雰囲気も出る。
そしてフルサイズ用のレンズはちゃんと本来の画角で使える。
あとはレフ機であるという事
最近は小型のミラーレスしか使っていなかったので久々にレフ機を使ってみたかったというのもあります。
おそらく一眼レフは今後どんどん少なくなって行くでしょう。
ただ光学ファインダーを覗いて撮る写真の楽しさは確実に存在します。
それを忘れない為に買ったというのもあります。

使えるカメラを買おう

外装は出品者の説明通りで、アタリキズはあるわ塗装のハゲはあるわ、ダスターキャップは劣化して取れているわ、一部にサビもあるという代物でした。
ただそれだけ使ってきたという証拠でもあり、古いカメラの場合は今でも使えるという事の方が大きい。
出品者の動作確認が出来ていればそれだけ丈夫な個体だという事もいえますからね。
たまに外観綺麗でその実ジャンク品みたいな商品を美辞麗句並べて売っている人もいますがあれは関心しません。
ジャンク品と言わないまでも動作未確認という出品はほぼ間違いなく動作しない商品です。
カメラは道具ですから使える事が大切。
ちなみにずっと使わないまま何年ぶりかで押し入れから出した綺麗なカメラが使えなくなっていたというのもよくある話で、やはりカメラというのは使うというのが大切みたいです。

実際使ってみてどう?

一言で言うと不便ですw
今のカメラと比べての話ですが、いろいろな事を確認しておかないといけないカメラと言えるでしょう。
今のカメラってぶっちゃけただシャッター押すだけで誰でも綺麗に取れてしまいますからほぼオートで使う人も少なくない。
しかしこのEOS 5Dは違う。
一応オートはあるけどISO上限が通常で1600までなんて気をつけて取らないとブレブレ写真になる。
しかも1600だと色ノイズまで出てしまうので実際には使いたくない。
となると自然と使えないモードになるので応用撮影ゾーンで使うことになる。
まぁこれは別にいいんです。自分は普段絞り優先でAFは中央一点なんで。
自ずと今の設定を気にして取らないといけなくなります。

高感度に弱い

高感度耐性は今のカメラよりかなり劣る。
ISO100が使える天候の時は問題ない。400超えると怪しくなってくる。
薄暗くなったり、絞り込んだりすると途端にシャッタースピードが稼げなくなる。
手ぶれ補正の無い単焦点を使っているのでSSが焦点距離を割るとブレ写真の可能性が高まるという訳。
最近はAPS-CカメラでもISOを6400くらいまで上げて手ぶれ補正4段分くらい効かせればよほど暗くない限り撮れちゃいますが、そんなのはこの5Dには通じない。
手持ちの撮影条件は結構限られます。

確認確認また確認

とにかく確認しながら撮影する事になります。
これが面倒でもあり楽しくもある。
このISO感度でこの絞りでシャッタースピードをどれだけ稼げるか、というのを考えながら撮影するのは久々でした。
これまで中級機以上では60Dと6Dを使いましたが肩液晶をこんなに眺めながら撮ったことはなかったw
でも普段からマニュアルモードで撮影している方にとっては普通の事かもしれませんね。

写真は?

1280万画素という今の2400万画素や3600万画素なんかと比べたらかなり低い画素数なのですが普通に使う分には問題なし。
そのまま設定いじらないで撮ると若干柔らかめの優しい写真になるような気がします。
もちろん設定や現像で変わってきますが、どうせ古いカメラを使うのですからこのカメラのデフォルト設定の雰囲気や味として楽しむのがいいのかもしれません。

作例

届いて直ぐにテスト撮影に行きました。
写真は全てJPG撮って出し無加工です。

EOS 5D EF85mm F1.8 USM / ISO100 F2.8 1/400sec 露出補正0

 

EOS 5D EF85mm F1.8 USM / ISO100 F4 1/125sec 露出補正0

 

EOS 5D EF85mm F1.8 USM / ISO100 F4 1/60sec 露出補正+2/3

 

EOS 5D EF85mm F1.8 USM / ISO100 F2 1/1600sec 露出補正0EV

わかったこと

やっぱり一眼レフは楽しいという事。
写真はミラーレスの方が綺麗だし、高画素で加工もしやすいけど撮影は一眼レフの方が楽しい。
光学ファインダーは安心感があるというか疲れないと感じました。
ただ便利さでは確実にミラーレスの方が上で、きっちりとした破綻のない写真が簡単に撮れるので普段はこちらを使うことになるでしょう。
でも写真なんて所詮は趣味の世界なんで自分が楽しいと思うかどうかというのも重要ですよねw
とりあえずこの値段でこのカメラが買えてよかった。

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